5月に入ると、バスも産卵を終えた個体が多くなり、体力を使い果たしたメスが表層をゆっくりと泳いでいるのを見かけることが多くなります。
この状態をアフタースポーンといい、今までしていた春の釣り方やルアーなどに反応がなくなります。アフタースポーンのバスを釣るためにはその状態にあったルアー選択やポイント選択がかなり重要になってくるので今回はアフタースポーンのバスに有効なルアーと釣り方についてお話していきます。
アフタースポーンのバスを釣るために狙うポイント
アフタースポーンのバスにはその状態に適切なポイントがあって当然、春に釣れたからと言って春と同じポイントに投げていても釣れません。
アフタースポーンのバスを釣るためにはどのようなポイントを狙えばいいのかを見ていきましょう。
縦のストラクチャー
まず、アフタースポーンのバスを狙うなら絶対に外せない定番のポイントがこの縦ストと呼ばれる縦方向に伸びるストラクチャーです。
例を挙げると垂直護岸や立木などでバスは横方向の動きにはかなりのエネルギーを消費するとされていますが縦方向の動きは浮袋を調整することで上下の動きが可能らしく、エネルギーをあまり消費しないみたいなので縦ストが格好のえさ場になっています。このような場所ではワームの釣りでノーシンカーリグやスモラバの吊るしなどが効果的な釣り方になります。
程よいカレントがあるポイント
若干カレントがあるポイントもアフタースポーンのバスが居ることが多いです。
アフタースポーンのバスは基本的にじっとはしていません。常にゆっくりではありますが泳いでいてエサを探しています。流れのないワンドやエグレには卵が孵化してオスが稚魚を守っていることがあるので流れのないポイントを狙うのではなく、程よいカレントがきいたポイントを狙ってみましょう。
サイトフィッシング
アフタースポーンのバスを釣るのに一番手っ取り早い釣りがサイトフィッシングです。
アフタースポーンのバスは表層付近に浮いていることが多く、クリアな水質であればバスが見えることも多々あります。サイトフィッシングは技術的な要素もかなりありますので挑戦してみるのも面白いと思います。それとサイトフィッシングをする際は偏光グラスが必須アイテムなので準備しておきましょう。
アフタースポーンのバスに有効なルアー
先ほど言ったようにアフタースポーンのバスは基本表層付近に浮いており、泳ぐスピードも産卵で疲れているので比較的に遅い傾向にあります。
そのポイントにあったルアー選択も大事ですがアフタースポーンの時期に持っていて損はないルアーを紹介します。
トップウォーター
まず、アフタースポーンのバスを釣るために必ずいると言ってもいいルアーはトップウォータープラグです。
トップウォーターがアフタースポーンのバスに有効な理由は動きの遅いバスに対して表層のルアーは動きの遅い虫や死にかけの魚などに化けさせることができるため、バスに「これなら食える!」と思わせることができるからです。
トップウォータープラグの中でもポッパーがおすすめで一点でねちねち誘えるのがポッパーの強みです。アフタースポーンのバスはかなり有効なルアーです。
その他にも羽根モノもかなりスローに巻けるのでアフタースポーンの時期にも1発期待できます。
プロップベイト
プロップベイトもアフタースポーンのバスを釣るためには欠かせないハードルアーの一つです。
プロップベイトもかなり遅く水面直下をゆっくり引けるルアーで水面にまで出てこれないバスを釣ることができます。その他にもプロップが回ることで集魚効果やスレきったバスを水流で見切らせないという効果があります。
ノーシンカーリグ
アフタースポーンのバスはゆっくり落ちるものに好反応になります。
また、5月にもなると甲殻類のエビなども活発になり、そういったベイトをバスが捕食するようになります。とにかくバスにこれなら食えると思わせることが重要です。
スモラバ
スモラバもこの時期かなり釣れるルアーの1つで普通にサイトフィッシングで狙ってもいいですが1番力を発揮するのは先ほど紹介した縦ストでの吊るしの釣りです。
アフタースポーンのバスはかなりルアーを見る傾向があります。立木などに吊るしてシェイクすることでその場でずっとバスにルアーを見せることができ、バイトチャンスが格段にアップするのでこの釣りはやってみてください。
ネコリグ
ネコリグもアフタースポーンのバスにかなり有効なリグです。アフタースポーンのバスは浮いていることが多いですがエビなどを捕食するバスもいるため、全部が全部というわけではありません。
また、雨や風など水温が低下するような天気だった場合はバスのレンジも下がることがありますのでそのようなときに投げてみてください。
状況に応じて
アフタースポーンのバスを釣るためにいろいろなリグやルアーを紹介してきましたがどうだったでしょうか。
紹介したルアーを使えば必ず釣れるというわけではなく、アフタースポーンの状態でも天気や気温などをよく観察し、状況に応じてルアー選択やポイント選択をしましょう。そうすればバスが答えてくれるはずですので頑張ってください。